The Final Chapter 原罪
The Last Chapter Original Sin -原罪-
ついにゴールドマンの本拠地に足を踏み入れたジェームズとゲーリー。
すると、とてもゾンビとは言い難い生物が三体、こちらへノッソリと向かってくる。これまでの、Dr.キュリアンが作ったゾンビのイメージとはまったく異なる雰囲気を持ったコイツらは、恐らくゴールドマンが自ら創りだした生物なのであろう。テレポートの要領で登場するのには面食らうが、あいかわらず頭が弱点なので、中央→左→右の順に正確な銃撃を与えれば、あっさりカタはつく。
すると、1階のロビーに、5面で登場した鉛色の生物が! 今度はその手に持つレーザーナイフを飛ばして攻撃してくる。ここも攻撃と守備の切り替えを意識してプレイしたいところ。うかうかしているとすぐに投げられたナイフが直撃するので、対象が小さく撃ちづらいが頭を狙って早めに始末したい。投げられたナイフを撃ち落とし、直後に投げたヤツへ攻撃、というパターンが有効。
エレベーターに乗り最上階の50階へ。すると、ドアオープンと同時に、両腕にレーザーソードを備えた生物が襲撃をかけてくる。まず左から倒し、ついで右の敵を倒していくわけだが、コイツらは耐久力がある上に走ってくるので、「頭への正確な射撃」「連射」「素早く確実なリロード」の三点をこなせないと即1ダメージ確定という殺人級の難所だ。その点は覚悟してのプレイが求められる。
さらに先へ進むと、ゴールドマンが利用していたと思われる研究スペースにたどり着くが、中に入るや否や例のレーザーゾンビに斬られて1ダメージ(笑) ここも殺人級の難所といってもいい。照準をあらかじめ中央よりやや上に置いておき、視点が変わってゾンビが画面に現れると同時に連射を叩き込めなくては、とてもではないがここを無事にくぐりぬけるのは難しいだろう。
登場場所をしっかりと記憶しておくことが肝要。
レーザーゾンビを倒し、先へ進むと、右手に木箱が出現する。一瞬のことだが、素早くこの木箱に連射を加えること。中にライフが入っているからだ。6面でライフが入手できるのは、ここまでで市民を全員救出することに成功していないのならば、ここだけになってしまう。これは絶対にゲットしておくこと。
この研究スペースをさらに先へ進むと、カプセルに培養液漬けにされたたくさんのゾンビ達がいるスペースに出る。ここでゾンビの研究と生産を?などと思っていると、部屋の奥から聞き覚えのある鳴き声がする。そう、そこには3面ボス「TOWER」の量産型(?)もいたのだ。今度は、中央の本体(青い体色のヤツ)も分身と同様に攻撃してくるが、やや攻撃に移るスピードが早い以外はこれといった変化はないので、以前と同じ対策でカタはつく。ただし、時折起こる二体・三体の同時攻撃には要注意。
研究スペースを抜けて通路を進んでいくと、レーザーナイフを持つ生物が通路の上、左、右の3方向からほぼ同時に攻撃をかけてくる。ここはこのゲームの中でも最大級の難所だ。というのも、つねに3方向に意識を向けていなければならないからである。
頭を撃って早めに一匹づつ片付けていくのが理想だが、それにてこずると徐々に接近してきた敵は、一方に画面が向いているときに死角から切りつけてくる(つまり防御は事実上不可能) という非常にヤバい攻撃をしてくることがあるので、ここは素早く確実に一匹づつ仕留めていかなければならない。
そしてこの次、2匹のレーザーソードゾンビを手早く頭への連射で片付けると、2人はヤツらの出てきた部屋へと入っていく。そこには何とライフやら黄金カエルやらのアイテムがゴロゴロ落ちているではないか!
ここも前作同様、道中で出会った市民を全員救出していると、ボーナスとしてこの部屋に入ることができるのである。中にはあのキノコもあるが、他は全てゲットしてしまおう。最低、ライフと黄金カエル・宝石だけでも取っておきたい。
この通路を抜けるとビル中央の吹き抜けの上の階段に出る。そこを上がっていった先の扉が開くと、そこはゴールドマンの執務室。ついに今回の事件の首謀者ゴールドマンとの御対面である。
「待っていたぞ、友よ・・・(英語アテ訳より)」と、椅子に腰掛けたまま2人を迎えるゴールドマン。「ゴールドマン! いったい何をしているのか分かっているのか!」と問い詰める2人に対し、ゴールドマンは焦りや反省の様子はなく、はたまた抵抗や逃亡の意志も見せず、至って静かに、驚くべきことを口にし始めた。
「全て承知の上・・・まだ分からないのか? 生物界のバランスを崩してきた人間・・・自然に対して犯してきた罪・・・人間本来が背負っている原罪・・・。自然界のバランスを守るため、人間の一つ上に生物を創り本来あるべき自然の姿に戻す!」
ゴールドマンの目的はこれだったのである。
つまり、現在自然界のパワーバランスの頂点に位置する人類は、その力を濫用し自然界を搾取することで現在の栄華を築いたが、その一方で食い物にしてきた自然に対し深刻なダメージを与えてきてしまった。そこでこの状況に憂慮を抱いたゴールドマンは、自ら人間の一つ上に生物を創造し、人間を生物界の頂点から降ろすことで、自分も含めた人類が持っている「原罪」を贖罪しようと考えたのである。
この考えに、ゲーリーは心を揺り動かされた。確かに、その通りかも知れない。だが、その為に「罪」のない人が殺されていいものだろうか・・・彼は葛藤する。するとゴールドマンはおもむろに立ち上がって言うのだった。
「さあ最後の戦いだ。この世に支配者は2人いらない。出でよ新しき支配者『エンペラー』!」
すると執務室全体が突然せりあがり始め、やがて屋上へと到着する。するとそこにあった巨大な培養システムの中から、不思議な質感を漂わせた人型の生物が姿を現した。そして奴は言う。
「ワタシハ・・・ワタシハ・・・シゼンカイノチョウテンニタツモノ・・・ニンゲンヲホロボスモノ・・・ニクムモノ・・・ワタシハ『エンペラー』」
そう、前置きがだいぶ長くなったが(長すぎるか?(^^;)、コイツが最後の敵「EMPEROR」である。コイツとはそのままなしくずし的に戦いが始まるが、実はさほど強敵ではない。攻撃パターンを覚えてしまうと、ここまでの道中よりも楽に戦える程である。ただ、長丁場の戦いになるので、集中力を持続していくことが求められるだろう。
まず奴は、身の回りに浮遊する結晶体を飛ばして攻撃してくるが、落ち着いて確実に撃ち落とせばダメージを食らうことはない。さらにその結晶体を腕に集結させ巨大なサーベルとして切り付けてくる攻撃も、画面中央からやや上に「EMPEROR」の弱点である赤い核が移動して来るので、そのラインを撃てば逆に複数のヒットが可能である。
次に、結晶体を1面から4面までのボスに変形させて攻撃してくるが、「JUDGEMENT(Zeal)」は往復運動のターン時を撃ち、「TOWER」は画面上やや右を連射、「STRENGTH」は登場時か攻撃時に頭を撃っていればだいたい攻撃を回避できる。
最後、核を残して分裂し、結晶体を回転させて体当たりをかけてくるが、これは素直に射撃の腕がものを言う。遠距離にある核を数回射抜ければ攻撃しないので、それを数回繰り返すと、ついにヤツは「ワタシハ・・・ワタシハ・・・」とのうめきを残し、四散する。生物の根本を構成する遺伝子のように分裂して・・・。
そして、最後の戦いに勝利した2人は、ゴールドマンを問い詰めるが、彼はやがて自分の後継者がでてくるであろうとの予言を残すと、自らの肉体を天にゆだねるかのように両手を上げ、高層ビルの最上階からその身を投げたのであった。
ゴールドマンの思想に煩悶するゲーリー。だが、ジェームズに「俺は戦っていく。答えが見つかるその日まで・・・」と諭され、あらためてこれからを大事にしていこうと決意を固める。そして登場するトーマス=ローガンに誘われ、新たなる戦いへと踏み出すジェームズとゲーリー。
と、ここで俺は思った。ゴールドマンの「後継者」発言や、ローガンの「次なる俺達の戦いへ」などは、次回作の暗示ではないかと。それはそれで面白そうだが、正直檄ムズの難易度を誇る今作を越えるゲームとなると、一体どういった作りになるのだろうか・・・。